JiraとConfluenceの統合で業務効率アップ!連携機能と活用テクニックを徹底解説

本記事は、Atlassianのグローバル・プラチナ・ソリューション・パートナーであるDSDグループによって翻訳・編集されたものです。

JiraとConfluenceの中でも特に人気の高い統合機能と、その技術的なポイントを詳しく解説しています。

新しい一年の始まりに、チームのコラボレーションをよりスムーズにし、力強いスタートを切るためのヒントとして、ぜひお役立てください。

先日、K15tのカスタマーアドボケイトであるMatt Reiner氏と、Atlassianのアソシエイト・プロダクト・マネージャーであるDavid Olive氏が、勉強会にてJiraとConfluenceの統合によって発揮された力について意見を交わしました。

本記事では、その対談のエッセンスをもとに、JiraとConfluenceがどのように連携して業務効率を高めるのか、過去1年間で特に人気のあった統合機能、今後期待されるアップデート情報、そしてチームのコラボレーションをよりスマートにし、生産性を高めるための実用的なテクニックをご紹介します。

これからのチームの働き方を進化させる新たな可能性を、ぜひチェックしてみてください!

なぜJiraとConfluenceはより上手く共同作業できるのでしょうか。

「Jiraはそれ単体でも非常に優れたツールですし、Confluenceも同様に単独で効果を発揮します。

しかし、この2つを組み合わせるとどうなるでしょうか? それはまさに“最強の連携”。相乗効果によって、成果は2倍にもなります。」

—— David Olive, Atlassian アソシエート・プロダクト・マネージャー

Jiraの構造化されたプロジェクト管理機能と、Confluenceの柔軟で豊富なドキュメント管理機能を組み合わせることで、チームは次のような効果を得られます:

  • タスクとドキュメントを直接リンクし、重複作業や情報の行き違いを削減
  • ローカル統合によってツール間のコンテキスト切り替えが不要に
  • 必要なときに必要な情報へすばやくアクセスし、意思決定をスピードアップ
  • 自動化やAI機能の活用により、ワークフローを効率化・標準化

2024年に注目されたJiraとConfluenceの統合機能

新しい一年は新たな可能性に満ちています。

過去1年間で、共同作業をよりスムーズに、スマートに、そして効率的にサポートしたツールとその統合機能を振り返り、これからの成功に向けたスタートを切りましょう。

1. JiraプロジェクトをConfluenceスペースに接続する

JiraプロジェクトをConfluenceスペースに接続することで、プロジェクト管理がさらにスムーズになります。この基本的な統合により、JiraからConfluenceコンテンツを直接表示・管理・作成することが可能となり、関連するすべてのファイルに一元的にアクセスできるようになります。

**1つのJiraプロジェクトは1つのConfluenceスペースにしか接続できませんが、**複数のJiraプロジェクトを同じConfluenceスペースに接続できるため、大型プロジェクトや複数チームが関わるプロジェクトのドキュメントを集中的に管理するのに最適です。

2. 拡張版スマートリンク(Smart Link)

スマートリンク(Smart Link)を使用することで、ユーザーはJiraの作業やそのビュー(例えば、タイムライン、バックログ、カンバンなど)を直接Confluenceのページに埋め込むことができます。埋め込まれたコンテンツはインタラクティブ式なので、タブやツールを切り替えることなく、タスクの移動、ステータスの更新、コメントの投稿などが簡単に行えます。

さらに、スマートリンクはConfluenceのデータベース機能にも活用でき、チームはテーブル内でもJiraデータにリンクし、情報をより効果的に整理・活用できます。

3. AI駆動のJira作業の作成

Atlassian Intelligenceを活用することで、Confluence Premiumユーザーは、Jira作業の作成をより効率的に行えるようになりました。Confluenceページのテキストをハイライトすると、AIが自動的に課題の要約と説明を生成し、手動での入力作業を大幅に減らすことができます。

さらに、新しい機能として一括で複数のJira作業を作成できるようになり、AIがページ全体をスキャンして、複数のJira課題を提案します。これにより、チームは議事録作成やブレーンストーミングのプロセスを簡素化し、作業の効率が大幅に向上します。

4. Jiraでスプリントレビューを効率化

アジャイル開発において、スプリントレビューは欠かせない重要なプロセスです。

JiraとConfluenceの統合機能を活用すれば、スプリント完了時にレビュー用のConfluenceページやホワイトボードが自動生成され、レビュー準備の手間を大幅に削減できます。

この機能により、チームは「何がうまくいったのか」「どこを改善すべきか」をスムーズに振り返ることが可能に。さらに、Jira上に埋め込まれたConfluenceページやホワイトボードを使ってレビューを実施することで、必要な情報にすぐアクセスでき、プロジェクトの全体像を把握しながら議論を進められます。

スプリントレビューの記録は、将来の改善やナレッジ共有にも役立ち、チームの継続的な成長を後押しします。

5. JiraとConfluenceで自動リリースノートを簡単作成

リリースノートの作成には時間と手間がかかるものですが、JiraとConfluenceの統合機能を使えば、そのプロセスを大幅に効率化できます。

チームは、Jira上の課題(Issues)をもとに、初期のリリースノートを自動生成できます。事前にフォーマット化された内容はConfluenceに自動でパブリッシュされ、リリース情報の整合性を保ちつつ、大幅な時間短縮を実現します。

その後、各チームは内部レビュー用にも、外部ステークホルダー向けにもカスタマイズが可能。必要に応じて内容を編集することで、開発・マーケティング・サポートチームなどあらゆる部門が、それぞれのニーズに合った情報提供ができるようになります。

このように、JiraとConfluenceの連携により、リリース情報の共有がスムーズかつ一貫性のあるものに変わります。

先取りチェック:Atlassianが今後提供予定の注目アップデート

Atlassian(アトラシアン)は、チームのコラボレーションと業務効率をさらに高めるために、いくつかの革新的な新機能のリリースを準備しています。JiraとConfluenceを中心としたワークマネジメント体験を進化させる、これらの機能をご紹介します。

1. スクリーンビュー:JiraとConfluenceを同時表示

「スクリーンビュー」は、同じブラウザ画面でJiraとConfluenceを並列表示できる実験的機能です。タブを切り替える手間を省き、ドキュメントとタスクを同時に確認・編集できることで、チーム間の連携をよりスムーズに。プロジェクトのコンテキストを維持したまま作業が進められます。

2. Confluenceスペースの自動作成

まもなく公開予定のこの機能では、Jiraプロジェクトを作成すると連携したConfluenceスペースが自動生成されます。スペース内には、チームのニーズに合わせた事前構成済みテンプレートやフォルダが含まれ、ナレッジ共有の環境構築を一瞬で完了できます。

3. スマートリンクの対応拡張

Atlassianは現在、スマートリンク機能のサポート対象をさらに拡大中です。バーンダウンチャートやJiraダッシュボードなど、より多くのコンテンツをConfluence上でリアルタイムに視覚化・共有できるようになり、業務の透明性と可視性がさらに向上します。

JiraとConfluenceを効果的に連携させる実践テクニック

JiraやConfluenceを使い始めたばかりの方はもちろん、より高度に活用したいと考えている方にも役立つ、実践的な統合テクニックをご紹介します。これらの方法を取り入れることで、チームのコラボレーションがよりスムーズになり、プロジェクト管理の効率が飛躍的に向上します。

1. スペース構造の標準化

Confluenceスペースに明確な構造を持たせることで、ドキュメントの検索やリンクが簡単かつ正確になります。テンプレートを活用すれば、複数のプロジェクト間で一貫性を保つことができ、チーム全体の作業効率が向上します。

2. タスクの自動実行で重複作業を削減

Confluence PremiumまたはEnterpriseプランを利用することで、Jiraの課題とConfluenceページを自動でリンクするルールを設定できます。これにより、重要な情報の見落としを防ぎ、作業の正確性を高められます。

3. チーム全体で統合機能を活用

スマートリンクやJiraとの統合機能を、チームメンバー全員が日常的に使用するよう促しましょう。使用頻度が高まるほど、JiraとConfluenceの真の価値が発揮され、チーム全体の生産性が向上します。

4. ホワイトボードでアイデアを即アクション化

Confluence Cloudで提供されるホワイトボード機能は、ブレインストーミングに最適なコラボレーションスペースです。ホワイトボード上でそのままJira課題を作成できるため、アイデアをすぐに具体的なタスクへと落とし込むことができます。

5. ステークホルダー向けの動的レポートを作成

Confluenceに埋め込んだJiraのカンバンボードやスマートリンクを活用して、常に最新情報を反映したレポートを作成しましょう。ステークホルダーはリアルタイムでプロジェクトの進捗状況を確認でき、報告の手間も大幅に削減されます。

JiraとConfluenceの統合で、チームの生産性を最大化

JiraとConfluenceを連携させて活用することで、チームのコラボレーションを大幅に向上させることができます。この統合により、情報の分断(サイロ化)を解消し、部門間の摩擦を軽減。タスク管理とドキュメント管理が一つのワークフロー上に統合されるため、作業の一貫性が保たれ、誰もが同じ情報に基づいて行動できる環境が整います。

プロジェクト進行に必要な情報をConfluenceで整理し、その進捗をJiraで可視化することで、チームは複雑な作業から解放され、よりスマートで効率的な働き方を実現できます。JiraとConfluenceの統合は、単なるツール連携を超えて、チーム全体のワークスタイルを変革する強力なソリューションです。

異なるツールを統合して活用することで、チームの連携が格段に効率化され、迅速な意思決定と行動が可能になります。その結果、より多くの成果を生み出すことができるのです。

―― Matt Reiner, K15t カスタマーアドボケート

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これらの統合機能や具体的な活用方法について詳しく知りたい方は、ぜひAtlassianのGlobal Platinum Solution Partnerである日本DSDまでお気軽にお問い合わせください。

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